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【ジェネリックって安全なの?】(中編) オーソライズドジェネリックという選択

 

こんにちは。

 

今回は、オーソライズドジェネリック(Authorized Generic)についてお話します。

実は、これについては前回の「前編」の中でお話しようと思っていたのですが、記事が長くなりそうだったので「中編」を差し込むことにいたしました(^_^;)

普通「ジェネリック」といえば、先発品とくらべると添加物や味などに違いがありますが、そこに「オーソライズド」がつくと、名札を変えた同一人物、というくらい、先発品と同じです。

以下、詳しく説明していきます。

 

オーソライズドジェネリックとは

 

先発品メーカーから特許権の許諾を得て(オーソライズド)製造されたジェネリックです。

普通、ジェネリックといえば、添加物、製造方法、形、色、味がちがっている場合があります。ですから、「先発品と効き目は同じ」とはいっても、場合によってはジェネリックをお勧めできないこともあります。

しかし、オーソライズドジェネリックは、有効成分だけでなく、添加物、製造方法、形、色、味が先発品と同一で、その上作っている工場も同じであることが多いのです。

ですから、オーソライズドジェネリックは、先発品と全く同じ薬だと考えていただいてよく、「ジェネリックは不安」という方にもおすすめです。

先発品の商品名にこだわりがあり、その名前のものでないと絶対に安心できない、という方には無理にお勧めしませんが、オーソライズドジェネリックがある薬に関しては、先発品をもらうのは非常にもったいないことだと思います。

 

どうしたらオーソライズドジェネリックをもらえるのか

 

「前編」の記事でお話したとおり、ジェネリックの会社はたくさんあり、どこの会社のジェネリックを採用するかは、それぞれの薬局の裁量となっています。

そのため、みなさまが行かれている薬局に、みなさまに処方された薬のオーソライズドジェネリックが在庫してあるとは限りません。

例えば、花粉症の時期によくテレビCMで流れている「アレグラ」は、OTC医薬品(市販薬)としてドラッグストアでも買えますが、医療用医薬品として、病院・クリニックからよく処方される薬です。

この薬のジェネリックは27のメーカーから販売されており、オーソライズドジェネリックは日医工サノフィのものになります。

数からいっても、オーソライズドジェネリック以外のメーカーを採用している薬局も多いのではないでしょうか。

ですから、「オーソライズドジェネリック」をもらいたい場合には、薬局でその旨を申し出られてください。そして、その薬局に在庫がない場合は、取り寄せてもらうか、ほかの薬局にきいてみる、ということになると思います。

 

ちなみに、先発品のアレグラ錠60mgは1錠 52.5円

オーソライズドジェネリックのフェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」は27.9 円

(ジェネリックの中でも、日医工サノフィを含む3社のものが27.9円。)

キョーリンリメディオなど3社のものが15.3円

その他21社のものが18.1円となっています。

 

「オーソライズドジェネリック」が長くて覚えにくい、という場合は、頭文字の「AG」で通じます。「この薬のエージーありますか?」ときいてみてくださいね。(注:すべてのジェネリックにオーソライズドジェネリックがあるわけではありません)

 

 

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